見出し画像

過去の苦い原体験が新事業立ち上げのきっかけに。独自性も社会貢献度も高い新サービス『hanaseru』の誕生秘話。

次々と新しいビジネスを生み出しているパーソルイノベーション。新事業の責任者たちは、どのようなきっかけでビジネスのアイデアを思いつき、独自性の高いサービスへと育てているのでしょうか。

今回ご紹介するのは、今まさにリリース準備中の新サービス『hanaseru(ハナセル)』の事例です。

『hanaseru』とは一体どんなサービスなのか。新事業のアイデアのタネはどのように生まれたのか。今後、どのように社会に貢献していくのか。『hanaseru』を企画した山口に、話を聞きました!

▼山口知恵
人材派遣会社にて派遣スタッフの登録・面談業務を2年経験。その後、ゲームメーカーでの役員秘書経験を経て、2012年7月パーソルテンプスタッフ株式会社に入社。派遣スタッフのコーディネート業務および営業を約6年経験した後、約2年新規事業の企画職として活躍。2020年7月よりパーソルイノベーション株式会社にジョイン。新規事業『hanaseru』の立ち上げを担う。


『hanaseru』とはどんなサービス?

画像1

――はじめに『hanaseru』のサービス概要について教えてください。

簡単にお話すると、リモートではたらく「多様なメンバー」と「忙しい管理職」のコミュニケーションロスを解消するため、「ミッション」を合言葉にコミュニケーションを活性化させるチームマネジメント変革サービスです。具体的なサービス内容は、次の4つです。

(1)アンケート・アセスメントサーベイサービス
『hanaseru』のシステムを通じてアンケートなどを行い、メンバーのコンディションを把握。診断・分析結果を管理職に共有するサービス。
(2)面談サービス
(1)の結果をもとに面談が必要なメンバーを抽出し、『hanaseru』のスタッフがオンラインもしくは電話による30分の面談を行う。メンバーが置かれている状況や悩み、課題などをより詳細に把握できる。
(3)レコメンデーションサービス
(1)(2)のデータをもとに内容の概要と分析結果をまとめ、管理職に共有。ただデータを渡すのではなく、メンバーに対するフォローの仕方までアドバイスする。
(4)オンラインでのフィードバックサービス
管理職がメンバーに対し、『hanaseru』のシステム上でコメントやメッセージを送れるサービス。大きな負担なく、継続的なメンバーフォローが可能になる。

たとえば、派遣先やアウトソーシング先で働いているメンバーがいる場合、上司が部下と話すチャンスが「半年に1回程度しかない」というのはよくあるケースです。

管理職側が意識的に声をかけなければ、メンバーが顧客先でどんなふうに働いていて、日々何を感じ、今後どのようにキャリアを積んでいきたいのかを知ることは、難しい環境です。

その結果、上司と部下の関係が希薄になってしまい、仕事への意欲低下や離職に繋がってしまっている企業も少なくありません。

忙しい管理職に代って、社員の状況やコンディションを把握し、フォローのお手伝いをするのが『hanaseru』のサービスです。「顧客先で働く社員がいる企業」だけではなく、現在増えている「リモートワークが主体となる企業」でもご活用いただけると考えています。


「あのとき話しかければよかった」――小さな後悔が新サービスを生むきっかけに

――山口さんが『hanaseru』のサービスを発案したきっかけは何だったのでしょうか。

『hanaseru』のサービスを思いついたのは、以前いた職場での、私の少し苦い体験がきっかけになっています。

ある日、私が1日の仕事を終えて帰り支度をしていると、1人の同僚の姿が目に入りました。時間は22時くらい。そんなに仲がいいわけではないけれど、ときには雑談もする間柄の男性メンバーでした。

いつもだったら「お疲れさま!」と声をかけていたと思います。ただ、その日は声をかけませんでした。なんだか一生懸命テキストを読んでいる横顔を見て「大変そうだな」と感じて、遠慮したんです。

でもその日を最後に、彼の姿を見ることはありませんでした。翌日から会社に出社できなくなり、結果的に退職してしまったのです。

私が長年携わっていた派遣事業の現場でも、派遣スタッフさんと突然連絡がとれなくなることはありました。ある意味、そういう状況に慣れてもいたんです。でも同僚が退職したとき、「よくあること」として慣れてはいけないのではないかと感じました。

誰にもちゃんと話せずに辞めていくのは、本人も会社側もつらい。この事態を抜本的に解決することはできないだろうか――そんな課題意識が私の中に残りました。

――もしも、その同僚に山口さんが声をかけていたら、なにか変わっていたかもしれないと思われますか。

「大丈夫?」「元気?」と相手を思いやる言葉をかけていたら、もしかしたら彼の本音を聞けていたかもしれません。それでも結局、会社を辞めてしまったかもしれませんが……。

でも彼の周囲にいる誰かが、膝を付き合わせて彼の話を真剣に聞いていたら、急にいなくなる状況は防げたのではないかと思うのです。

話し合いができていたら、退職という結果は変わらなくても、「自分の思いをしっかり伝えられた」「相手の話をきちんと聞けた」というお互いの納得感は残るはず。
結果に至るまでのプロセスが大事だと考えています。


‟生の声”を拾い、丁寧に言語化するのが『hanaseru』の特徴

画像2

――『hanaseru』の独自性・競合優位性について教えていただけますか。

世の中にはすでに、社員のコンディションを把握するアセスメントやレコメンデーションのサービスはあります。一方、社員のコーチングやメンタルをサポートするサービスもあります。

しかし、アセスメントの結果をもとに面談やフォローを代行するサービスはほぼありません。ここにまず、『hanaseru』の独自性があると考えています。

既存の診断ツールを導入している会社の社員に話を聞いたことがあるのですが、「診断を受けても誰からもリアクションがないので、やる意味を見出せない」と話していました。

おそらく管理職側も診断結果をどう扱っていいのかが分からず、戸惑っているのだと思います。診断ツールの結果から元気のない部下がいることを知っても、「どう元気がないのか」は本人に聞かなければ分かりません。

情報がまったくない状況で、イチからヒアリングするのは労力がかかります。日々の業務に追われて、放置されてしまうこともあるでしょう。だからこそ『hanaseru』がまず面談を代行することに意味があります。

『hanaseru』のアンケートは、設問への答えを選んでいくと自動で結果が表示される「選択式」だけではなく、自由解答欄にメンバー自身が回答する「記述式」も含まれます。加えて面談も行います。つまり‟定性情報”が圧倒的に多いんです。

メンバーが「どんな状況に置かれているか」「どんなことにやりがいや課題を感じているか」「将来どうありたいか」などの情報を深く拾うことができます

上司がメンバーをフォローするうえで必要となる基本情報を広く深く収集できることは、『hanaseru』の強みです。

――『hanaseru』のスタッフが第3者の立場で面談を行うことで、「上司には話しにくい悩み」も打ち明けられるそうです。

『hanaseru』ではキャリアアドバイザーやカウンセラーなどの実務経験を3年以上積み、関連資格も持つプロフェッショナルが話を聞きます。

「なぜ仕事に意欲的になれないのか」「なぜうまくいかないのか」。本人にとっても漠然とした悩みや不安を丁寧に言語化していくのです。

もちろん、上司に打ち明けにくい話をうかがうこともあるでしょうし、上司とはまた違った視点からアドバイスできることもあるかと思います。ただ作業を「代行」するだけではない、私たちが介在する価値をつくりたいと考えています。

悩みや課題だけではなく、未来につながるポジティブな話題にフォーカスできるのも、『hanaseru』の特徴です。「最近、こんなことを頑張っているんです」「将来、〇〇にチャレンジしたい!」といった内容も丁寧に聞き取り、管理職に伝えていきます。

――レコメンデーションを受け取った管理職は、オンラインでメンバーへのフィードバックメッセージを書き込めると聞きました。この機能には、どんな狙いがありますか?

この機能には、アンケートに回答したり面談を行ったりしたメンバーに、上司がいち早く反応を示してほしいという願いが込められています。

『hanaseru』のサービスを立ち上げるにあたり、組織行動論の研究をされている先生に相談したのですが、その際にこう言われたんです。

「企業の管理職はメンバーから情報を集めても、フィードバックしない。これが組織のコミュニケーションを妨げる要因になっている」と。

誰でも、自分の発言や行動が無視されたら悲しいですよね。『hanaseru』ではメンバーから何かしらの情報を得たら、上司に必ずリアクションをしてもらいたいので、このサイクルを仕組み化しました。


ゆくゆくは、組織全体の未来予測やマネジメントに貢献できるサービスに育てたい

画像3

――パーソルグループ内で『hanaseru』をテスト導入していると聞きました。導入企業からの反響はいかがですか。

グループ内の会社3社に簡易システムをテスト導入しました。まだ3カ月ですが、様々な声が届いています。

ある管理職からは「〇〇さんの件、こんなふうに思い悩んでいたとはまったく気づいていませんでした。大事な情報をありがとう。助かりました」と直接メールをもらいました。『hanaseru』の思想を形にできたと感じ、とても嬉しかったです。

管理職には業績目標を追ったり、組織のミッションを達成したりする責務があります。だからこそメンバーとの会話も、目標の進捗や仕事の成果に終始しやすい。
メンバー自身が個人としてどうありたいのかを、じっくりと聞く時間はなかなかとれません。『hanaseru』がその部分も補完できたらと感じています。

――最後に今後のビジョンや展望について教えてください。

既存の類似サービスと比較し、メンバーの“生の声”をキャッチできることが『hanaseru』の強みです。

サーベイアセスメントでは記述式の回答欄があったり、私たちが直接面談を行ったり……工数はかかりますが、すべてをシステム化するのではなく「人の手を残す」「手をかけて付加価値を生みだす」のがパーソルらしさでもあります。

今後は、集まった膨大な“生の声”を解析して、組織の傾向を分析し、組織全体のマネジメントや人材配置に役立ててもらえるサービスに育てていきたいです。

メンバーのフォロー代行に留まらず、組織の未来が予測できて対策を打てるような唯一無二のサービスにまで成長させられたら、嬉しいですね。

====
パーソルイノベーションでは一緒に働く仲間を募集しています。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひこちらからエントリーください!

====
パーソルイノベーション タレントブランディング室では、Twitter・FaceBookをはじめました。サービスの情報をはじめ、採用情報などを配信していますので、ぜひフォローいただけると嬉しいです。
Twitter:@saiyo_pino
Facebook:https://www.facebook.com/PERSOLINNOVATION.HR
====

この記事が参加している募集

私の仕事

やった〜!嬉しい!
7
パーソルグループのグループビジョン「はたらいて、笑おう。」の実現に向け、テクノロジーや人々との共創を通じて 「はたらく」をアップデートするパーソルイノベーション株式会社の公式noteです。 新規事業/サービスに関連した情報や、各事業のヒトやカルチャーのご紹介をしていきます。