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飲食の評価シートはこう作る!スタッフの最適な評価と目標設定の実現には項目選択がポイント!

パーソルイノベーション・デジタルマーケティング部の福井です。会社では給料を決めるためにも、店長や経営者がスタッフ・従業員に関して評価をする必要があります。評価については飲食店経営者でも同じです。スタッフの評価を行い、給与に反映させなければなりません

飲食店の場合、正社員だけでなくアルバイトやパートの方もいます。アルバイトやパートの方も時給を上げる必要性があるので、正社員と同じように評価していく必要があります

スタッフを正しく評価しないと、お店を辞めてしまう可能性は高いです。飲食業界は人手不足だと言われています。しっかりと評価されなければ離職してしまう可能性が高いわけです。

しかしどのような評価シートを作ればよいのでしょうか。この記事では飲食店で必要な評価シートの項目だけでなく、作成までの流れや注意点について説明します。

飲食店における評価シートの役割

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飲食店における評価シートの役割は、スタッフの給与を決めるためです。給与の上がる基準があいまいだと、スタッフのモチベーションが上がりません。明確な評価基準を決めておけば、その評価基準をクリアして給料をあげようと考えるはずです。

また評価シートで評価の基準を示すことで、自分がしっかりと評価されているかどうか認識できます。先ほども述べた通り、飲食店は人手不足ですから、評価されていないとわかれば他の店に移ってしまうでしょう。

スタッフを適切に評価することで、離職防止にもなり、人手不足に悩むことも少なくなります。また管理者としては、スタッフの評価シートを作ることで、そのスタッフにしなければならない指導が見えてきます。スタッフとしても行動指針として生かせます。

店舗管理者がスタッフを管理し、育成するためにも評価シートは非常に有効なのです。

飲食店の評価シートで必要な項目

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飲食店の評価シートで必要な項目とはどのようなものでしょうか。そこで参考になるのは厚生労働省の職業能力評価シートです。こちらで使われている項目を参考に、評価シートを作成していくのがよいでしょう。

・共通項目
1.顧客ニーズへの配慮とホスピタリティ
お客様がどのようなことを望んでいるか、常に考えて接客しているかどうか評価します。笑顔で接客できているかなど、お店で大切だと考える接客ポイントを細目として挙げておきます。

2.チームワークと人間関係の維持
飲食店はスタッフがみんなで協力してお店を盛り上げなければなりません。そのためスタッフ同士で連絡をとって、ミーティングでも情報を共有していかなければならないでしょう。

こうしたコミュニケーションは同僚だけでなく、上司や部下、さらには取引先ともする必要があります。飲食店として重要なチームワークに関する項目をこちらに細目として記載しておきます。

3.QSCスタンダードの維持向上
QSCとは、料理の質、サービス、清潔さを指します。これら3つの要素をしっかりと維持できているのか、評価をします。たとえば清掃マニュアルに沿ってできているかどうかも1つの細目になるでしょう。

4.業務効率化の推進
飲食店では業務効率化も推進しなければなりません。正しい手順で業務を行っているのかどうか、工夫して仕事を改善しているかどうかなど、細目として挙げておきましょう。

・フロア・キッチン
1.業務の準備

フロアやキッチンはそれぞれ業務の準備が必要です。フロアであれば接客するための準備ができているかどうか、テーブルには調味料や食器類が置かれているかどうか、テーブルはきれいにセッティングされているかなど評価すべき細目があります。

一方キッチンであれば、調理の下準備ができているかどうか、調理器具は衛生的に管理されているかどうかなど確認すべき細目があります。こうした細目を1つ挙げて、チェックできるようにしておきましょう。

2.業務の実施
フロアの場合業務としてはメニューをお客様に渡し、注文を取り、注文をキッチンに適切に伝える必要があります。また食事が終われば食器を片付けることも必要です。さらにレジ対応も任されているでしょう。こちら細目をあげておきます。

キッチンの場合、オーダーに対して正しく調理することが求められます。また調理するだけでなく盛り付けも必要ですし、髪の毛などが入らないように衛生管理もしっかりしなければならないでしょう。

3.業務の振り返り
業務の振り返りとしてはフロアでは、クレームはないか、レジの金額を間違っていないかどうかがあります。キッチンであれば、調理がうまくできていたかどうか、調理ミスで食材をムダにしていないかどうかなどが細目として考えられるでしょう。

・店舗管理者
1.労務管理

管理者はスタッフを管理する側なので、シフトを作成し、そのシフトに欠員は無いかどうか、またしっかりと業務をこなせるかどうかなど管理しなければなりません。スタッフを管理する際に必要な細目についてこちらにあげておきます。

2.現金・売上管理
お店にとって現金と売上は非常に重要です。支払いは適切に行われているかどうか、伝票をしっかりと残っているか等確認します。またレジの金額が合わない場合、その原因も考えなければなりません。これらが細目になります。

3.設備・安全衛生管理
店舗管理者としては設備の管理や安全面の管理をしなければなりません。災害時にどのように避難すればよいか、不審物はないか、食品衛生上の問題はないかなど細目として入れておきましょう。

4.店舗運営のマネジメント
店舗運営のマネジメントとしては、スタッフと一緒に店舗運営をできているかどうか、本部とのやりとりが行えているかどうか、スタッフの教育をしっかりと行えているか等を細目として入れます。

評価シートを作成する時のポイント

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評価シートには、自己評価と店舗管理者の評価を記載するのが一般的です。評価の基準は〇△ ×でもよいですし、数字で3段階~5段階で書いてもよいでしょう。自己評価と店舗管理者の評価を点数化して最終的な評価が決まります。

その上で全項目の評価を集計し、大体どれくらい基準をクリアできているのか計算してきます。この達成率をもとに、給与を決めていくと明記しておけば、スタッフも非常にわかりやすいです。

また基準がわかっているため、その基準をクリアするように、業務をしっかりと行うはずです。

評価シートを作成するまでの流れ

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評価シートの作り方としては、まず先ほど挙げた項目を並べることから始めます。その上でそれぞれの項目に対して細目を考えていくわけです。基本的には先ほど紹介した厚生労働省の職業能力評価シートをもとに、作成していけばよいでしょう。

先ほど評価の仕方について述べましたが、評価の仕方は複雑でない方がよいです。10段階評価にしてしまうと評価がかえってわからなくなるので、単純な評価にしておきます

評価シートはいちど作ったら、そのままずっと使わなければならないわけではありません。必要な細目が抜けている場合もあるわけですから、問題点に気づいたら追加していってよりよい評価シートを作成するようにしましょう。定期的にスタッフ全員で確認するのもアリです。

飲食店の評価シートを作成する時の注意点

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飲食店の評価シートは、スタッフを評価するために必要だと述べました。一方スタッフの側からすると、評価シートにもとづいて昇給が決まるわけですから、その基準が明確化されている必要があります

ただ評価をされるだけでは、評価シートの意味がありませんし、スタッフもやる気がなくなってしまいます。人事評価として使うわけですから、評価基準を明確化しなければなりません

また店舗管理者がたくさんいる場合は、評価の基準を明確にしておく必要があります。評価する人によって基準がずれてしまっては、スタッフにとっても不満が溜まるものです。

評価の基準を明確にして、スタッフが意識して努力するような評価シートを作成するようにしましょう。必要な場合は評価シートをもとにフィードバックもしていきましょう。そうすることでスタッフも成長するはずです。

正しい評価をするためにもデータ管理が重要

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評価シートの自己評価は、各スタッフが行えばよいですが、店舗管理者の場合、その評価は主観的なものになってはいけません。評価の問題は、店舗管理者の好き嫌いによって左右されることです。

そのため誰が店舗管理者になっても正しく評価されるように、客観的なデータにもとづいて評価されるべきです。もちろんすべての項目はデータで管理ができませんが、料理の提供スピード、食材の廃棄率、お客様の満足度等はデータで示せます。

データで示せるものはデータで示すことで、スタッフも店舗管理者の評価に納得するはずです。とくにお客様の評価は重要です。お客様の評価はアンケート調査でとることができます。

こうしたお客様の声のアンケートを取るためには、調査サービスを利用するのが最善です。たとえば業務効率化と売上アップを支援するクラウドPOSレジ「ポスタス」には、付帯サービスとして「POS+QSC」があります。

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まとめ

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ここまで飲食店の評価シートについて説明してきました。スタッフが気持ちよく働くためにも、評価シートが重要です。またただ評価シートがあるだけでなく、給料の基準が明確化され、評価シートは客観的につけられる必要があります

こうした評価はアンケートなどのデータにもとづいて行われた方が説得力もありますし、スタッフも納得します。データはスタッフの評価だけでなく、店舗経営にも役立ちますので、この機会にぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。

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