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他部署の業務を3カ月やってみた!私たちの「ジョブトライアル」体験記

パーソルグループでは、所属部署以外の業務を体験できる「ジョブトライアル」という制度があります。多数のグループ社員が様々な業務やポジションにトライし、個々のスキルアップやキャリアの幅を広げるきっかけにしています。

ジョブトライアルでは、どんな経験や学びを得られるのでしょうか?今回、パーソルイノベーションのメンバーで実際にジョブトライアルに参加した佐伯 里菜(さえき りな)さん、高橋 海斗(たかはし かいと)さんにそれぞれ体験談を聞いてみました!

写真右:佐伯 里菜(以下、佐伯)
2017年4月、新卒でパーソルキャリア株式会社に入社。人材紹介事業部の法人営業として、サービス業界の顧客をメインに採用支援業務を手がける。2020年10月、パーソルグループの公募制度「キャリアチャレンジ制度」を活用し、パーソルイノベーションに転籍。HRマネジメント部タレントブランディング室にて、事業部の採用および研修に携わる。

写真右:高橋 海斗(以下、高橋)
大手コールセンターに勤務した後、2016年、人材系スタートアップ会社を友人と起業し、バックオフィス全域の組成や運用に従事する。2020年5月、パーソルイノベーションに入社。ビジネス推進部 ビジネス支援・情報セキュリティ室にて経理や総務分野、情報セキュリティ管理を担当する。

※所属部署・役職は2022年3月時点のものです。

グループ内の業務に気軽にチャレンジできる制度

ジョブトライアル体験談を2人に聞く前に、まずは制度の概要についてお伝えしたいと思います。

ジョブトライアルは、パーソルグループ社員が所属部署以外の業務を体験できる人事制度で、2020年度にスタートしました。参加者は現業務と並行しながら、労働時間の一部を使って最大3ヵ月間、受け入れ先の業務を体験します。

特徴的なのは、社員の声に基いて作られた制度ということ。

グループ内の一部社員へヒアリングしたところ、「今の仕事を続けながら、新しい経験や他部署との交流を通じて視野を広げたい」「現組織でキャリアアップを目指すか、キャリアチェンジするか、自分に合うキャリアを見つけたい」など、現状の職務とは異なる仕事体験や人材交流の機会を求めるニーズに気付いたんです。

そこでグループ間でより気軽に別の業務を経験できる機会を提供しようと、2019年から企画を進め、ジョブトライアル開始に至りました。

ジョブトライアルで体験できる仕事には、「実業務サポート」「参加者主体で進める課題解決PJT」「受入れ先の上長や担当者との1on1」の3種類があります。

たとえば採用サポートや組織開発、システム開発、新規事業企画など、2020年度は70件以上、2021年度は約100件の募集案件がありました。豊富な業務やポジションが揃っているのが、多種多様な企業の集合体であるパーソルグループならではの特徴です。

年2回の公募に対して、希望者は社内ポータルに掲載されている求人一覧から希望する業務を選んで応募することができます。これまでもパーソルイノベーションから複数人が参加しました。

ジョブトライアルをきっかけに、キャリアチェンジ

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――佐伯さんがジョブトライアルに応募した経緯と、どんな業務に応募したのか教えてください。

佐伯:私が応募したのは、パーソルキャリアのリクルーティングアドバイザー(人材紹介の法人営業)が3年目に入り、業務に慣れてきた頃でした。だんだん「他のことにも挑戦してみたい!」という気持ちが大きくなり、ジョブトライアルに応募することにしたんです。

数あるポジションの中で希望したのが、パーソルイノベーションの手がける新規事業『エクスチーム』のマーケティング業務でした。(2021年よりサービスを移管し、現在はパーソルキャリアにて運営)『エクスチーム』は、業務委託の外部人材を一元管理・活用するシステムで、当時立ち上がったばかり。

リード獲得に向けたイベント企画・運営に携われるとあって、未経験の領域にチャレンジしたかった私には願ってやまないチャンスだと思いました。

――実際に参加して、どんな経験や学びが得られましたか?

「どの市場の、どの顧客をターゲットにするか」を考える部分から経験できたのが、とても勉強になりました。

私がこれまで携わってきた人材紹介は成熟した事業と言いますか、すでに顧客が決まっていることがほとんどで、ターゲットを定めてリード獲得するといった業務はほぼ発生しません。なので『エクスチーム』での仕事に新鮮味を感じたのだと思います。

当時の『エクスチーム』はサービスをリリースしたばかりで、組織も少人数。ジョブトライアルで参画している立場でも、裁量権を持って業務に携われたことはやりがいにつながったと感じますね。

企画したイベントを通じて、どうしたらより多くの方に参加いただけるか、頭を悩ませながら試行錯誤したのが印象に残っています。メールなどを使用して副業サービスを扱う企業にご連絡をし、イベントのご登壇をお願いしたり。「こんなふうに動いて形にしていくんだな」と実感が得られました。

また、フリーランスや副業といった業務委託の人材活用について知見が広がったのも大きな収穫になりました。

当時、企業で業務委託を活用する動きは今ほど活発ではなかったのですが、業務を通して未知の分野を吸収していけるのは本当に面白かったですね。

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――ジョブトライアルでの経験は、その後のキャリアにどのような影響を与えましたか?

新規事業への興味が一層強くなり、その後のキャリアを考え直すきっかけになりました。顧客を生み出し、ゼロから売上を立てていくのは並大抵のことではありません。その大変さも含めて、幅広く挑戦できる新規事業の面白さが自分の肌に合っていると感じたんです。

そして様々な選択肢を考える中で最終的に選んだのが、現在在籍するパーソルイノベーションへの参画でした。ジョブトライアル参加の翌年にグループ内のオープンポジションに異動希望を出せる「キャリアチャレンジ制度(※)」を活用して転籍しました。

こうして振り返ると、ジョブトライアル体験がまさに私のキャリアのターニングポイントになったと言えますね。

パーソルイノベーションの人事採用業務においても、新規事業の実務の一部を経験できたことは大きく活きていると思います。新規事業とは何なのかを少しでも理解できたからこそ、事業者の気持ちに寄り添えるのだと感じます。

■「キャリアチャレンジ制度」とは?
パーソルグループ内の公募制度。募集要件を満たしていれば応募でき、選考に合格すればグループ内各社間での転籍が可能。キャリアプランのより積極的な実現や見直しができる制度。「キャリアチャレンジ制度」についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事を参照。

失敗ありきの起業マインドに目から鱗

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――高橋さんは、新規事業プログラム「Drit(※)」のジョブトライアルを体験しましたね。どんな経緯で応募したのでしょうか?

高橋:もともと交流のあったDrit推進室のメンバーから、Dritのワークショップ体験希望者を募集する話を聞いて、チャンスがあるならぜひ参加したいと思ったんです。

Dritの取り組みは面白そうだなとずっと思っていたので、応募に迷いはなかったですね。僕以外にも、グループ各社から集まった8名ほどが参加しました。

■「Drit(ドリット)」とは?
社内外から応募可能な新規事業創出プログラム。専属メンターのサポートを受けながら、事業化を目指す制度。「Drit」についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事を参照。

企画段階にあった第4期Dritのワークショップに参加し、自分がやりたいサービスを決めて、事業化できるか検証していくプロセスを体験しました。

その中で、Dritの内容や運営方法について率直な意見や改善点をアウトプットしたり、グループ社内にDritをどう広めていくか広報の方法を考えて実践したりしました。

ワークショップ内で僕が起案した1つが、自己資本で初めて起業する人に向けたバックオフィス業務をガイドするメンターサービスです。市場の規模感をリサーチした上で、マネタイズポイントを考えて事業化検証していくのですが、起案内容を深掘りしていく経験や知見がない分、やはり難しかったですね。

リサーチやヒアリングに加えて、起案内容をDritの事務局メンバーに壁打ちしながらブラッシュアップしていくのも重要です。能動的に動かないと粒度も粗く、なかなか磨かれていきません。やってみて初めて分かることばかりで、本当に良い経験になりました。

ちなみに、僕たちが参加したワークショップは、新しい研修型プログラム「D-CAMPING」としてスタートを切ることに。今後は参加者OBとして、「D-CAMPING」参加者へのアドバイスができればと思います。

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――ジョブトライアル体験を通して、何を得られたと思いますか?

失敗を前提で行動する起業マインドです。現業のビジネス支援・情報セキュリティ室はどちらかというとその逆で、失敗しないための慎重さが必要とされます。

一方の新規事業では、失敗を糧に次の行動につなげられるかが重視される。同じ社内でもこんなに考え方が違うのかと驚きましたね。

ジョブトライアル参加後は、現業に取り組む姿勢にも変化を感じます。普段は石橋を叩いて渡る仕事のスタイルですが、やってみてから石橋のたたき方を検証するやり方もあるなと。

自分のキャリアを見つめなおす絶好の機会

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――最後に2人に聞きたいのですが、ジョブトライアルに参加することの利点は何だと思いますか?

佐伯:ジョブトライアルのポジションは即戦力が求められているわけではないので、未経験領域に気兼ねなくチャレンジできることが大きなメリットだと思います。転職せずともグループ内の他業務を体験できるのは、ジョブトライアルならではの魅力ですよね。

また体験を通して、自らの適性に気付けるのも利点だと思います。向き不向きは、やってみないと分からない部分もありますから。あとはグループ内に新しい人脈ができたり、情報交換ができることですかね。

高橋:確かに、ジョブトライアルは未経験業務にチャレンジできる絶好の機会ですよね。その機会を通して、見識やスキルが広がるのを実感しました。

グループ社内の異なるカルチャーや風土を味わえて、視野が広がるのもメリットだと感じます。そこから本業に還元するのも良し、佐伯さんのようにキャリアチェンジを目指すのも良し。自分のキャリアを見つめなおすきっかけになると思います。

佐伯:キャリアを見つめなおすという点では、リフレクション(振り返り)がしっかり設計されているのも役に立ちました。

ジョブトライアル参加者同士でフィードバックを実施して、客観的な意見をもらったり、自身の強みや適性の分析、経験を今後のキャリアにどう活かしていくかを言語化したり。ただ経験して終わりにしないのが大事だと実感しました。

高橋:リフレクションでは、別のジョブトライアルに参加したメンバーの話を聞けたのも興味深かったです。未経験分野だけでなく、本業の延長にある業務を選んで、さらに今のキャリアを深めようと参加した方もいました。本人の意向に合わせて活用できるのが、ジョブトライアルの魅力だと思います。

――貴重な経験をシェアいただきありがとうございました!パーソルイノベーションでは個々の成長やキャリアの幅を広げられる様々な制度があるので、今後も紹介していきたいと思います。

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