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人材不足と求職者の“交わらない”を解決する新事業。その意義と今後の展望

パーソルグループの新規事業開発を担うパーソルイノベーション。世界中で“はたらく”が変容する中、全ての人たちの『はたらいて、笑おう。』の実現に向け、新たなサービスの創出に取り組んでいます。

こんにちは!パーソルイノベーション ビジネス推進部 採用室の菅原 なつ実です!

今回ご紹介する木下 智仁(きした ともひと)さんは、2024年4月にパーソルイノベーションにジョイン。デジタル人材紹介部 新領域開発ユニットの責任者として、12月に提供を開始した転職支援サービスの立ち上げに携わってきました。

サービス開始から約1カ月。事業を軌道に乗せるべく東奔西走の毎日を送る木下さんに、新サービスの意義や今後の目標、その達成に向けての意気込みなどを聞いてきました!

※所属部署・役職は2024年12月時点のものです。

求職者の選択肢を広げることが真の人材不足解消につながる

―― 木下さんが所属するデジタル人材紹介部では、未経験層・若年層向けの転職エージェント事業も展開しています。今回、新たなサービスを立ち上げ、この12月にサービス提供を開始しました。まずは、事業の内容や立ち上げの背景を教えてください。

この事業は、一般的に転職難易度が上がってくるミドルシニア層をメインのターゲットとした転職エージェント。パーソルグループのサービスとも連携し、求職者一人ひとりの目指したい姿の実現に向け転職をサポートするサービスです。

35歳から50代までのミドルシニアと呼ばれる層は、多様なキャリアを積み重ねてきただけに即戦力としての市場価値が高い一方、未経験の職種や異業種への転職が難しいなど、若年層の転職とは異なる難しさやニーズがあります。今でこそ“35歳転職限界説”は過去のものとなりましたが、それでも「転職エージェントに登録しても案件がない」などの理由からサポートが受けづらく、転職を諦めてしまう求職者も多いのが実情です。

一方で社会に目を向けると、物流・運送業界におけるドライバー不足をはじめ、エッセンシャルワーカーの人材不足が大きな課題となっています。しかしながら、「事務職で年収アップできる仕事に転職したい」というように、エッセンシャルワーカーを選択肢から外してしまっている求職者が多いのも事実。人材不足と転職したい人が“交わらない”という状況が生じています。

もちろん、市場にはドライバー専門の人材紹介サービスなど、さまざまな特化型のサービスが立ち上がり、人材獲得に向けた企業側の取り組みを後押ししています。しかし、たとえばドライバー専門のサービスだったら、当然「ドライバーになりたい人」しか登録しませんよね。これではドライバーの中で“行き来”しているだけ。社会全体で見た時に、ドライバー人材の不足を解決できるものではないのです。

こうした社会課題の解決に挑んでいるのが私たちのサービス。エッセンシャルワーカーといってもさまざまな業種・職種があって、求職者に魅力が伝わりきっていない部分があるからこそ、そこを中心に紹介していくことで人材不足と求職者の“交わらない”を解決できるのではないか。また、生成AIなどのテクノロジーの台頭でホワイトカラーに求められることが変わっていく中で、エッセンシャルワーカーをターゲットとした事業は未来にフィットするのではないか。そんな想いや思惑が絡み合い、この事業はスタートしました。

―― 求職者の選択肢を広げるだけでなく、未来の“はたらく”を見据えた事業なのですね。

エッセンシャルワーカーは社会を支える必要不可欠な職業である一方、休みが取りづらそう、待遇がよくなさそうなどネガティブなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。しかし、実際には自由度高くはたらけたり給与水準も高かったりと、求職者一人ひとりの希望を突き詰めていくと、実はそれがエッセンシャルワーカーだったというケースは少なくないんです。

とはいえ、先ほどもお伝えしたようにエッセンシャルワーカーといってもドライバーなのか販売員なのか、それとも福祉関係なのか“出口”はさまざま。求職者の方の想いも千差万別です。その中で一人ひとりの本当の課題に寄り添ったサービスを提供することができればその方の選択肢が広がり、そこから理想のキャリアを切り拓いていけるはず。人材不足という社会課題の解決にもつながる社会的意義の大きな事業なのです。

新たな人材紹介モデルを生み出すタイミング。でも変わらないのは“人対人”のつながり

―― 事業が生まれた背景やビジョンがよく分かりました。では、目指す世界を実現するために、どのような体制づくりを進めているのですか?

私たちの事業は走り出したばかりで、正直、求職者の方々が描いている理想のキャリアやニーズに対する解像度がまだまだ低いのが実情です。まずは、キャリアアドバイザーによるカウンセリングなどを通じて解像度を高め、そのニーズを叶えられるような求人をご提案できる体制にするのが足元の課題だと捉えています。

また、もう少し大きなくくりでお話しすると、人材紹介というビジネスはいわゆる労働集約型のビジネスモデル。利益を生み出すにはより多くの求職者を紹介する、そのためにもカウンセリングの数を増やす必要があり、誤解を恐れずに言うとキャリアアドバイザーを増やせば増やすほどよいといった世界になってしまっています。

しかし、AIやLLM(大規模言語モデル)をはじめとするテクノロジーが進化する中、それらテクノロジーを取り込むことで生産性は高められるはずです。たとえばキャリア相談の予約や書類作成の自動化、選考プロセスの最適化など、テクノロジーの力を使って人にしかできないことに注力できる仕組みをつくる、つまり労働集約型のビジネスモデルから脱却することは、自社だけでなく求職者にも採用する側の企業にもプラスになることばかりです。まさに今が新たなビジネスモデルを生み出すタイミング。その実現に向けた取り組みも推進していく必要があると考えています。

―― 新たな人材紹介モデルの創出の先に、求職者やクライアント企業、さらにはパーソルイノベーションではたらく一人ひとりの『はたらいて、笑おう。』があるのですね。

はい。しかし、新たなビジネスモデルが生まれたとしても、人材紹介は“人対人”のビジネスであることに変わりはありません。100人の求職者がいたら100通りの想いがあって、その想いは信頼できる人に相談したいと思うもの。だからこそ私たちの介在価値があるのであって、その価値を向上させるために私たち自身がスキルを磨き続ける必要があります。いくらスキルを磨いても満足することがないのが人対人のビジネス。そこにこの事業のやりがいや面白さを感じています。

一人ひとりの理想のキャリアを叶える。その最適解を追求

―― この事業に懸ける木下さんの熱い想いが伝ってきました。木下さんはパーソルイノベーションにジョインする前、グループ企業のパーソルキャリアに在籍していましたが、そこで培った人材ビジネスに関する知見も存分に発揮されているのですね。

私はパーソルキャリア時代、求人情報・転職サイト『doda』の営業企画やサービス企画に携わり、パーソルイノベーションをはじめとするグループ企業との連携にも携わっていました。その時から感じていたのが“グループオール”の力。パーソルグループでは、正社員の転職だけでなく人材派遣サービスや副業マッチングサービス、さらにはスキマバイトやリスキリングサービスなど、人材に関するサービスを幅広く展開しています。

多くのサービスを提供しているからこそ、たとえばスキマバイトに登録したけど実は正社員になりたいという方には正社員転職のサービスをご紹介することもできるし、その職種に就くには新たなスキル習得が必要だという方にはリスキリングのサービスを提供することもできますよね。

こうした土台があり、でも新たなことに果敢にチャレンジできるパーソルイノベーションならではの課題解決の方法があると私は考えています。その解を追求することで、日本の未来を変えていけると信じているし、そんな事業に成長させることが私自身の目標。まだ始まったばかりで試行錯誤のフェーズにありますが、出来上がった事業ではないからこそできることがたくさんあって、それが仕事の面白さにもつながっています。そんな醍醐味を、今いるメンバーだけでなくこれからジョインしてくださる方々と一緒に味わっていきたいですね。

―― 私たち採用室も全力でサポートさせていただきます!では、最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

この記事を読んでくださっている方の中には、パーソルイノベーションへの応募を検討している方だけでなく、パーソルグループの転職支援サービスへの登録を考えている方も大勢いらっしゃると思います。そんな皆さんにお伝えしたいのが、安心して登録していただきたいということ。先ほどもお伝えしたように、一人ひとりの理想のキャリアを叶えるために、パーソルグループのサービスをまたいだご支援を行うのはもちろん、今後も求職者の方たちの声に耳を傾け、さまざまな領域でのサービスを立ち上げていこうとしています。

目指すキャリアを諦めたくない。そんな想いがある方はぜひ私たちにご相談ください。一緒にキャリアを切り拓き、自らの『はたらいて、笑おう。』を実現していきましょう。

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『新領域開発ユニット』では一緒にはたらく仲間を募集しています。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひこちらからエントリーください!

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