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“攻め”と“守り”の法務で新規事業開発をスピーディにサポート。法務室の目指す姿とは?

企業経営を法的側面からサポートする法務部門。法令を遵守し、健全なビジネスを推進していくためにも不可欠な存在です。

こんにちは!パーソルイノベーション ビジネス推進部 採用室の菅原 なつ実です!

今回ご紹介する石井 華子(いしい はなこ)さんは、2023年4月に法務のプロフェッショナルとしてパーソルイノベーションにジョイン。現在は、2024年10月にビジネス推進部に設置された法務室の室長を務めています。

法務の仕事が楽しくて仕方がないと語る石井さんに、法務室新設の背景や目指す姿、その実現に向けての取り組みなどを聞いてきました!

※所属部署・役職は2024年11月時点のものです。

法律という“武器”を頼りに事業をサポートする楽しさ。それが法務にこだわる理由

―― 石井さんは現在、パーソルイノベーションの法務室長を務めています。これまでさまざまな業界で企業法務に携わってきたと聞いていますが、なぜ法務という仕事を選んだのですか?

法務の仕事を目指したきっかけは大きく2つあって、1つ目が学生時代に法律に関する部活動に取り組んでいたこと、2つ目が母の影響です。

私は法学部の出身なのですが、市民の皆さんの相談に乗る「法律相談部」という部活動に参加し、六法全書を片手に、時にOB弁護士のアドバイスを受けながらさまざまな相談事に応えていました。

その時に気づいたのが「法律は武器になる」ということ。たとえば条文って、同じ文言でも何通りもの解釈ができますよね。「こう主張したい時はこの条文をこう使う」というように、法律をきちんと理解していることは一つの武器になるのではないか、そう考えたら自然と法律を扱う仕事に興味を覚えるようになっていました。

だったら「弁護士を目指したらよかったのでは?」などと言われることもあるのですが、商社の法務部ではたらく母の話を聞いていたこともあり、外部の人間としてアドバイスする存在より、企業の中で自分事として案件に向き合いたいという想いが強く、私には企業法務以外の選択肢が全く浮かびませんでした。

ただ、私が就職活動をしていた頃は、職種別採用は主流ではなく、営業で経験を積んだ後の法務部配属を期待し社会人生活をスタートさせました。しかし、事業環境の変化もあり異動が何年も先になりそうだったことから転職を決意。そこから私の法務としてのキャリアがスタートしました。

―― その後、法務一筋でキャリアを積んでこられました。学生時代から変わらない法務への熱意の源泉はどこにあるのですか?

一言で言うと「楽しい」から。今の時代、企業が法律を無視して事業を推進するのは不可能で、法律を理解している誰かが法務面から事業を支えていく必要があります。一方で、法律用語は分かりづらく、苦手としているビジネスパーソンも多いもの。もちろん、私にしかできないわけではありませんが、皆が皆持っているわけではない武器を頼りに事業をサポートできる、つまり誰かの“やりたい”を支えられることにやりがいを感じています。それが法務にこだわっている一番の理由ですね。

目指すは「時にうるさいことを言うけど有益なアドバイスをくれる部署」

―― パーソルイノベーション入社後は、組織体制の変更もありパーソルデジタルベンチャーズ(※)に転籍したものの、今はパーソルイノベーションに出向してその一員として法務室長を務めています。

※パーソルグループにおいて未来の事業の探索や創造を担う「R&D Function Unit」の中核会社。パーソルイノベーションの他、『ミイダス』『シェアフル』『ポスタス』を統括している。

私はパーソルイノベーションに入社後、法務・知財室に在籍していましたが、管理部門の分割という形でパーソルデジタルベンチャーズが設立されたのに伴い、2023年7月から同社の法務・知財室に異動。2024年4月以降は、インキュベーション法務室の室長としてパーソルイノベーションの法務サポートを行ってきました。

しかし、その体制で業務を進める中、課題が見えてきたのも事実です。パーソルイノベーションの法務を担当しているとはいえ、私はあくまでもパーソルデジタルベンチャーズの社員。経営方針などの共有に時差が発生してしまうこともありました。

よりスピード感を持って新規事業開発をサポートするためにも、パーソルイノベーションの一員として活動したい、何より同じ組織の仲間として一緒に事業をつくり上げていきたい。そんな私の想いを上司に伝えたところ、大浦社長をはじめ会社側の考えと合致し、パーソルイノベーションに改めて法務室が新設されることになったのです。今は籍こそパーソルデジタルベンチャーズに置いていますが、100%出向という形でパーソルイノベーションの法務関連の責任者を務めています。

―― そんなやりとりがあったのですね。では、新たな体制となった法務室のミッションを教えてください。

私たちのミッションは、「法務の知見と事業推進のバランス感覚をもって新規事業の創出をサポートする」ことです。

パーソルイノベーションは新規事業をつくり出す会社である以上、リスクを全て指摘してガチガチに固めてしまっては、事業をスピーディに推進することはできません。もちろん、企業として守らなければならないことはきちんと伝える必要がありますが、リスクを全て指摘するよりも、各事業の責任者が実現したいことに集中できる方法は何か、いかにして法律に触れることなくスムーズに事業を始められるかを考えることを大切にしています。

―― 世の中では「法務からストップがかかって事業が前に進まない」という話もよく耳にします。

法律に明らかに抵触するものにストップをかけるのは、私たちも他の企業と同じです。しかし、「これは法律に抵触するからダメです」で終わるのではなく、「こんな方法もあるけど事業側としてどう思いますか?」などと代替案を提示し事業をサポートしているのが、私たちならではかもしれません。

そしてもう1つ大切にしているのがスピード感。もし自分が相談する側だったら、急いでいるのに1週間も2週間も待たされてはストレスがたまるし、競合に先を越されちゃいますよね。スピードが求められる新規事業開発においては、致命的な傷になりかねません。だからこそ、できる限りスピーディに回答することを心がけています。

私たちが目指しているのは、時にうるさいことを言うけどそれを上回る有益なアドバイスをくれる部署。“攻め”と“守り”のバランスを最適化することで、法務室を頼りがいのある組織に進化させていきます。

相談しやすい環境をつくる秘訣は事業に興味を持って積極的に交流すること

―― 私も石井さんのスピーディさに助けられている一人です。法務室の皆さんは本当に相談しやすいと感じているのですが、相談しやすい環境づくりのコツがあったら教えてください。

先日、このnoteで人事ソリューション室の堀田さんがお話しされていましたが、『ぴのらぼ』をはじめとする交流の場に積極的に参加することで、親近感を持ってもらうきっかけづくりをしているメンバーもいます。

また、メンバーたちには常日頃から「事業に興味を持とうね」という話をしています。法律に関係のないことは知らなくてもよいなんてことは絶対になく、たとえば業界の動向やユーザーの声など、法務とは直接関係のない部分にまで興味を持って話を聞いたり共感したりすることで、相談したいと思える空気感が生まれるのではないでしょうか。

―― 直接関係のない話だと思っても、だからこそ気づくこともありますからね。法務室が稼働して2カ月ほど。さまざまな相談が寄せられていると思いますが、以前の体制との変化は感じていますか?

わずか2カ月の間に、パーソルイノベーションの中にいなければ声がかかっていなかったであろう相談が寄せられるなど、メンバーの一員となってよかったなという想いが日に日に強まっています。

一方で、寄せられる相談の中身を整理してみると、社内ルールや手続きに関する相談も多い実態が見えてきました。これはつまり、ルールやフローが分かりにくいということ。法務室だけでは解決できない部分もあると思いますが、社員の皆さんの負荷を減らすためにもまずはその改善に取り組んでいるところです。

また、リーガルテックをいかに活用していくかも私たちが取り組むべき大きなテーマです。新規事業開発に関する法的検討は、パワーも時間もかかるもの。良いソリューションがあれば積極的に取り入れて、新規事業開発の法的検討に充てるパワーと時間をしっかり確保していきたいと思っています。

新規事業開発には専門部署の力も必要。法務室が全力でサポートします!

―― 課題解決の先に「うるさいことを言うけど有益なアドバイスをくれる部署」の実現があるのですね。では、石井さんご自身の目標を教えてください。

「お客さまの意思決定後スムーズに契約できた」「大きなトラブルにならなかった」「実現したいサービスが実現できた」というように、社員一人ひとりが喜びや安心、満足、充実といった気持ちで笑ってくれる、そんな法務サポートの数を一つでも多く増やしていきたいです。

また、法務業務も他の業務と同様、“引き出し”を数多く持っていることがパフォーマンスにつながる部分があると思っています。現在、法務室には私の他に2人のメンバーが在籍していますが、経験の浅いメンバーにも私の約20年分の経験を共有することで“引き出し”を増やしてもらい、事業への貢献体験を増やすことで「石井と一緒に仕事ができてよかった。やりがいがあって毎日が楽しい」なんて感じてもらえる室長でいたいですね。

―― では、最後にパーソルイノベーションへの応募を検討している読者の皆さんへのメッセージをお願いします。

私がパーソルイノベーションにジョインして1年と8カ月。子育てに全力投球しながら大好きな法務の仕事に打ち込めて、パーソルグループのビジョン『はたらいて、笑おう。』を実現できているなと実感する日々です。

その背景にあるのが、はたらきやすさと風通しの良さ。リモートワークとフレックス制が定着し、皆が柔軟なはたらき方を実践できるのはもちろん、法務室新設の経緯からも分かるように、パーソルイノベーションには自分自身の“やりたい”を上司に伝えられる風通しの良さ、さらにそれに耳を傾け実現を後押ししてくれる環境があります。

ただし、はたらきやすさや風通しの良さだけで新規事業開発は成り立たないもの。社会課題の解決に本気で取り組みたい、新規事業を通じて世の中にインパクトを残したいといった強い想いはもちろんのこと、専門部署のサポートを受けながらスピーディに取り組める環境が不可欠です。

これからジョインする皆さんの想いに応えられるよう、私たち法務室が“攻め”と“守り”の法務でしっかりサポートしていきますので、新規事業開発に興味のある方はぜひパーソルイノベーションの扉をたたいてみてください。

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