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飲食店の暇な時間は活用しなきゃ損!暇な時間「アイドルタイム」も売上アップにつなげる手法を徹底解剖

パーソルイノベーション・デジタルマーケティング部の福井です。飲食店はクリスマスや花火大会などのイベントに訪れると忙しく見えますよね。実際にバイトで働いたことがある人は、その忙しさにびっくりするでしょう。

しかし飲食店では1日の中で暇な時間「アイドルタイム」が存在します。また平日が暇な場合や月曜日や木曜日など特定の曜日が暇な場合があります。

飲食店によっては2月やお盆の時期が暇というところもありますし、雨の日や台風など天候によって左右されることもあります。このアイドルタイムを上手に活用するかどうかは、飲食店にとっては非常に重要な課題になります。

アイドルタイムは比較的お客様がいない時間帯のことを言いますが、この時間帯をどのように活用すればよいでしょうか。また活性化する方法はないでしょうか。ここでは飲食店の暇な時間であるアイドルタイムの説明だけでなく、その活用法や活性化方法について説明します。

飲食店の暇な時間「アイドルタイム」

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そもそも飲食店の暇な時間として使われる「アイドルタイム」とはどのような意味があるのでしょうか。英語のアイドルには活動していないという意味があります。つまり飲食店におけるアイドルタイムとは、飲食店があまり活動していない時間帯を意味するわけですから 、お客様が少ない時間帯を指しています。

では実際に飲食店のアイドルタイムとはいつの時間帯を指すでしょうか。飲食店で忙しい時間帯といえばランチタイム考えられます。そのためランチタイムを少し過ぎた時間帯からディナータイムが始まる5時までの間、つまり2時から5時までの間がアイドルタイムの飲食店が多いでしょう。

一方カフェの場合はティータイムが混んでいるため、3時ぐらいがお客様のピークになります。 そのためカフェの場合は1時から3時の間がアイドルタイムというところが多いでしょう。

居酒屋は仕事終わりに行く人が多いので、大体7時ぐらいから混んできます。そのため開店直後の5時から7時の間がアイドルタイムのところが多いはずです。

もちろん立地によって時間は前後するはずですが、大体の目安として、この時間帯になると考えられます。またアイドルタイムだからといって、その時間の人件費がかからないわけではありません。当然家賃や光熱費もかかっています。この時間帯は売り上げが少ないわけですから、コストが多くなってしまうわけです。

飲食店の暇な時間ができてしまう原因は?

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飲食店の暇な時間であるアイドルタイムができてしまう原因は、その時間の集客がうまくいっていないからです。ではなぜ集客ができないのでしょうか。

その理由はその時間にお店に行く必要がないからです。たとえばレストランであれば、ランチで利用するわけですから、ランチタイム以外の時間に行く必要性がありません。

このように暇な時間は必然的にできてしまうのです。そのため飲食店の暇な時間を活用するためには、別の方法を考えなければならないわけです。

飲食店の暇な時間を有効活用する

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飲食店の暇な時間であるアイドルタイムはコストがかかるわけですから、そもそもない方がよいわけです。 しかしこのアイドルタイムを有効に活用すれば、さらに売上を伸ばすことも可能です。 たとえばアイドルタイムを使って従業員の教育をしたり、店内の清掃をしたりすることもできます。

また アイドルタイム専用の販促を実施したり、新メニューを準備したりする時間として使うこともできるわけです。

このようにアイドルタイムを有効に活用したり、アイドルタイムを活性化する方法はあるわけです。ここではアイドルタイムを活用する方法として、以下の3つを具体的に説明します。

・従業員の教育

お客さんがたくさんいるときに従業員の教育はできません。かといって別の日程を用意するのも、人件費がかかるものです。そこでアイドルタイムを利用して従業員の教育を行う方法があります。

アイドルタイムであればそもそも時給が発生しているため、新たなコストがかかりません。またお客さんが少ないといえども、実際にその場にいる状態で研修をした方が、従業員にとっても効果があります。

いきなり今から教育をするというのではなく、事前にやるべきことを従業員に告知して、チェックする形の方が従業員にとっても受け入れられやすいでしょう。

・新メニューの開発

アイドルタイムは従業員全員に余裕が生まれますので、この時間帯に新メニューの開発をするのもオススメです。もちろん新メニューを1から作るというのではなく、あらかじめ作っておいたものを他のスタッフに試食してもらう形がよいでしょう。

その場で新メニューの感想も教えてもらい、修正を加え、また次回のアイドルタイムに試食してもらうのもよいです。

・店内清掃

アイドルタイムはお客様が少ないわけですから、トイレなどお客様に見えない部分を清掃するのがオススメです。お客様が少ないからといって店内の掃除をはじめると、お客様に迷惑になります。

調理場や厨房等の清掃もこの時間であればできますので、こまめに掃除するようにしましょう。そうすることで閉店後の作業が減り、スタッフの負担も減ることにつながります。

飲食店の暇な時間を活性化する

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飲食店の暇な時間であるアイドルタイムを活用するだけでなく、アイドルタイムを活性化してたくさんのお客様に来てもらうのも必要です。ここでは3つの活性化方法について説明します。

・アイドルタイム専用のサービスを展開する

アイドルタイムにお客様に来てもらうためには、アイドルタイム用のサービスを展開するのがオススメです。たとえばクーポンを発行し、3時から5時の間に来店された方にはドリンクを一杯無料にするとすれば、この時間帯に訪れる人もいるでしょう。

またアイドルタイム専用のメニューを用意する方法もあります。とくにレストランやカフェであれば、デザートメニューを用意して、アイドルタイム限定として、提供するのも1つの方法です。特別メニューを目当てにお店を訪れるお客様も増えるでしょう。

・テイクアウトをはじめる

テイクアウトをはじめるのもひとつの方法です。テイクアウトであればたまたま店の前を通ったお客様が、おかずを購入し自宅で食べることも考えられます。近所でのお買い物ついでに、テイクアウトを求めるお客様もいるでしょう。

またデリバリーをはじめるのもひとつの方法です。お店の前を通るお客様が少ないのであれば、デリバリーで売上を作ることもできます。現在、デリバリーのサービスが増えていますので、そうしたサービスを利用してデリバリーを行うことも検討すべきです。また予約注文にも対応すると、さらにビジネスチャンスにつながるでしょう。

・業態を変える

時間帯によって業態を変えるのもひとつの方法です。たとえばレストランとカフェのアイドルタイムはずれていますよね。そのためランチタイムの後はレストランではなくカフェとして営業する方法もあります

そして夜は居酒屋にすることも可能でしょう。そうすることでさまざまなお客様のニーズにこたえられ、アイドルタイムをうまく活性化できます。ただしお店をまったく同じ状態で業態を変えるのは難しいので、BGMや照明など業態によって変化させたほうがより集客につながるでしょう。

飲食店の暇な時間こそ積極的に活用する

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飲食店の暇な時間であるアイドルタイムを活用して、社員教育やメニュー開発、清掃を行うのは社内で共有できていればとくに問題なくできます。問題はアイドルタイムを活性化する際です。アイドルタイムを活性化するために、割引セールをしたり、業態変化をしたりすることはできます

しかしその業態変化が十分に告知されていなければ意味がありません。せっかくアイドルタイムを活性化させるのですから、しっかりと宣伝・告知しなければなりません。

そのためアイドルタイムに行っていることをSNS、チラシ、ウェブ等で告知しましょう。また看板をお店の前に置いて、現在のキャンペーンを知らせることも必要です。他にもアプリでクーポン配布したりする方法も考えられます

どんなに素晴らしい企画であっても、お客様が知らなければ来てくれませんので、ぜひ告知には力を入れてください。

飲食店の暇な時間を活用するためにデータ分析をしよう

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ここまで飲食店の暇な時間であるアイドルタイムの活用法について述べてきました。 アイドルタイムに従業員教育を行うこともできますが、従業員の接客に対するお客様の満足度が高ければ、他のことにアイドルタイムを使った方がよいでしょう。

お店の清掃についても、 アイドルタイム以外で実施している清掃で間に合っているのであれば、とくに増やす必要はありません。つまりアイドルタイムをより有効に使うためには、お客様の声に耳を傾ける必要があるのです

実際にお客様の声に耳を傾けることで、成長している飲食店もあります。 たとえば「焼肉レストラン リブランド」の児玉さんは以下のように述べています。

――飲食店にとってやはりお客様の声が大切なのですね。

マーケティングやっていて思うのは、机上論だけではわからないということ。現場をみて初めて、あ、そうかと思うことがあるんです。そして、それを根拠づけるものが数字であり、数値化して見えてくるものだと思います。あ、やっぱりこうなんだと、仮説検証していく上で、POS+ のデータはこの店にとって重要なものだと思います。

現場で問題を発見して、それをどのように解決し、成長につなげていけるか、ということを目標設定することが、POS+ のおかげで簡単にできるようになってきたと思っています。
https://www.postas.co.jp/casestudy/2893/index.html

また「白い恋人パーク」様のようにお客様のニーズを生かしてメニュー展開するところもあります。これらのデータはアイドルタイムのメニューを決める際に有効なのです。

――POS+ を活用して今後やっていきたいことや、展望について教えてください。

吉田:今後の展望としては、お客様の購入データを蓄積したうえで、お客様の属性の把握とともに、季節ごとの客層の違いなども見極めていきたいです。 そのうえで、商品構成やメニュー展開の幅を広げたり刷新したりと、柔軟な対応を実践する。ターゲットに合った商品を適切な時期に提供することが、とりあえずの目標です。
https://www.postas.co.jp/casestudy/2654/index.html

このようにお客様のデータを取るためにはPOSレジが有効です。たとえば、おもてなしをお手伝いするPOSシステム「POS+ food」は、飲食店が抱える店舗運営における課題を効率的に解決、サポートします。

よりくわしく「POS+ food」について知りたい方はこちら!

まとめ~飲食店の暇な時間を上手に活用しましょう

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ここまで飲食店の暇な時間であるアイドルタイムの活用法について説明してきました。 アイドルタイムを有効に活用して社員教育や清掃することも考えられますが、アイドルタイムも売上アップに繋げることもまた大切です。

アイドルタイムを使って売上を上げるためには、先ほど述べたように、お客様のニーズにあったキャンペーンを展開する方法もあります。その際に必要なお客様のニーズはデータをしっかりとって、データを根拠に行う必要があります。

先ほど紹介した POS レジであれば、顧客データをしっかりと取得できるため、アイドルタイムの有効活用には必要不可欠です。コロナ禍でも売り上げを伸ばしている企業もあるので、ぜひ皆さんも一度検討してみてはいかがでしょうか。コロナがすぎた後の世界にも必要ですよ。

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