【社内法務の役割】自由な事業推進の伴走者に。
「がんじがらめになってほしいわけではない。思いっきり事業活動に取り組んでほしいから、私たちが一緒に伴走します」
そう話すのは、法務・コンプライアンス室 室長の重松 大介(しげまつ だいすけ)と法務エキスパートの鈴木 学(すずき まなぶ)。
いくつもの新規事業をつくりだすパーソルイノベーションにおいて、社内法務はリスクヘッジを担う重要な存在です。今回は豊富なキャリアを重ねてきた二人に、パーソルイノベーションの法務の面白さを聞きました。
※所属部署・役職は2021年5月時点のものです。
大企業で新規事業を生み出す面白さに惹かれ入社
―法務・コンプライアンス室 室長/重松 大介(しげまつ だいすけ)―
【経歴】司法修習終了後、ネット広告代理店にてインハウスとしてキャリアをスタート。その後、法律事務所にてIT/スタートアップベンチャ―企業の支援に従事。2020年2月、パーソルイノベーションに入社
ー法務・コンプライアンス室エキスパート/鈴木 学(すずき まなぶ)ー
【経歴】新卒で大手通販会社に入社し、金融子会社の立ち上げを担当後、本社法務部にて法務業務を担当。その後、大手コンビニエンスストア本部の法務部にて、法務業務を担当。2020年2月、パーソルイノベーションに入社。
――まずお二人の入社の決め手を教えてください。
鈴木:スタートアップのようなチャレンジングな環境と安定感のバランスの良さです。
前職は大企業で、仕事もやりがいがあって充実していました。しかし40歳を目前に控え、今後のキャリアを考えたときに“新たな挑戦がしたい”と思うように。法務としてベンチャー企業や新規事業に関わりたいと、スタートアップも視野に転職活動をしていました。
とはいえ、家族も養っていますから「安定感」も必要で…。そんな時に出会ったのがパーソルイノベーションでした。パーソルグループという抜群の安定感のもと、たくさんの新規事業に携われることを知り、まさに“いいとこ取り”と感じたのを覚えています。
そして「面白そう、ここなら新たな挑戦ができそう」と思い、入社を決めました。
重松:私も鈴木さんと同じで、パーソルグループという大きく安定した資本の中で、新規ビジネスを生み出す面白さに心惹かれました。
入社当時はまだパーソルイノベーションが立ち上がったばかり。ルールがほとんど定まっていないなか、組織を作っていく面白みもあると思いました。
またマネジメントを経験してみたかったので、室長というポストも転職を後押ししましたね。
法務の枠にとらわれず挑戦できる環境がある
――お二人の仕事内容を教えてください。
重松:マネジメントする立場なので、メンバーの目標設定や評価を担っています。と言っても、2021年3月までは鈴木さんと2人体制だったので、分担して手を動かす方がメインでした。
この春からは中途採用者が3名、グループ内移動の未経験者1名が増え、一気に賑やかになりました。
今後は、私が対応していた業務をメンバーに割り振りするのが主な役割になるでしょう。いまはその下準備として、みんなが仕事しやすいように他部門の人と繋ぐことに力や時間を注いでいます。
鈴木:重松さんと分担して、各事業部から受ける法務の相談対応、契約審査、外部委託先の管理ルールの構築、ツールの設定などが主な業務です。
この4月からは、子会社のポスタス株式会社に法務として兼務出向しています。新しく仲間になったメンバーも、業務に慣れ次第、どこかの子会社に兼務出向してもらうことになるでしょう。
また、グループ内新規事業開発プログラム「Drit」を通過したプロジェクトチームにもジョインしはじめました。今後は法務業務をやりつつ、営業などにも携わる予定です。
パーソルイノベーションは手を挙げたらどんどんやらせてくれる環境。入社動機の「新しいことをやりたい」気持ちをどんどん叶えられていて、毎日ワクワクしています。
事業部に寄り添った法務体制を築く
――社内法務の仕事をする上で意識していることはありますか?
鈴木:とにかく事業部の話をよく聞くようにしています。
法務は、ややもすると「スピード感を落とすバックオフィス」になりかねません。それを避けるためには、ガバナンスを整えるだけでなく「事業側のプラスになるために何ができるか」を常に意識することが重要だと思っています。
なので週1回、事業部のMTGに参加してコミュニケーションをとるようにしています。こまめに情報をキャッチアップすることで、例え方向転換してもすぐに対応できますし、気軽に相談してもらえる関係性を構築できるんです。
重松:いくつもの事業を展開していて、一つひとつがスタートアップのように動いている当社において、鈴木さんのような動き方はとてもいいですよね。
私は、スピードアップと効率化を意識しています。
例えば、細かい部分ですが契約書の雛形をつくり変えました。以前は当社への有利性を優先しすぎていて、必ず同じところで取引先から修正依頼が入っていたんです。それを当社の有益性を最小限担保でき、かつイーブンな状態にすることで契約審査依頼の回数を減らしました。
またクラウドサインやリーガルテックも導入したところ、事業側のスピードが上がり、工数削減も実現できました。
鈴木:確かに、全体を通して「スピード感」はとても意識していますよね。
入社当時、法務相談を受けていて、スピード感を重要視している方が多い印象があったので。
まずは相談してもらえる環境をつくることが、最大のリスクヘッジになると考え、みんなのスピード感に応えられるよう回答速度をどんどん速くしていきました。
私たちがジョインする以前は、親会社に依頼しており、会社をまたぐ関係上、なんとなく相談の敷居が高く感じている方もいたようです。しかし、いまは気軽に相談してもらえており、相談件数も当時の5〜6倍になっています。人事部の方が「こんなに相談したいことあったの?」と驚いていました(笑)。
事業メンバーの後方は自分たちが守る
――パーソルイノベーションの社内法務の役割とは、どういうものでしょうか?
重松:リスクを適切にマネジメントしつつ、スピーディに事業展開できるようサポートすることです。
鈴木さんのように事業側に入り込み、やりたいことをキャッチアップし、法的に問題がありそうな部分は事前に道筋を修正してあげるのは理想的なやり方だと思います。
その上で心がけているのは「自分たちがリスクを握っているから、ガンガン進んでね」という環境づくり。
みんなに窮屈な思いをさせたくないんです。けれど事業が潰れないように、パーソルの看板に傷がつかないように、顧客や世の中に迷惑をかけないようにするのは、企業の社会的責任とも言えることです。
一人ひとりがのびのびと、事業の発展のために大きく舵取りをできるよう、フォローを固めておきたいですね。
鈴木:本当にそうですね。リスクがあるかどうかを見て、そのリスクが会社にとって、どの程度のリスクかを判断することは私たちに求められているところ。
けれどその部分は、事業部の方たちが法律の細かい条文などすべてを正確に理解することは必須ではありません。もちろん、ご理解いただくことはある程度必要ですが。私たちが、会社にとって適切なリスクマネジメントができる状況をつくります!
重松:先ほども少し触れましたが、この4月からは法務の仲間が増えました。今後は、彼らをそれぞれの興味関心がある分野にアサインし、協力しながらより強固な法務体制を整えたいと思っています。そして、法務だからこそできる営業支援にも力を入れていきたいですね。
まだまだできることはあるはず。これからも多角的な視野で事業に入り込み、適切なリスクマネジメントでスピード感のある事業づくりに貢献していきます。
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