【代表×広報インタビュー】今の私たちの価値観を詰め込んだ「提供価値」と「バリュー」とは
「新手法、新領域で、未来をぬりかえる。」
「ふつうを疑う」「速さを武器に」「それは最後の答えか」
冒頭のメッセージは、パーソルイノベーションが所属する「Solution SBU」の新たな提供価値とバリューです。
今の私たちの北極星と言えるこれらには、どのような想いが込められているのか。また策定までにどのような経緯があったのか、代表の長井 利仁(ながい としひと)さんとコーポレート統括部の山田 喬(やまだ たかし)さんに聞きました。
(聞き手:R&D統括部 インキュベーション推進部 グロース支援人事・採用室 小林 日奈子)
※「Solution SBU」とは
SBU(Strategic Business Unit)とはパーソルグループが2020年4月から導入している経営体制で、事業領域ごとに「Staffing SBU」「Career SBU」「Professional Outsourcing SBU」「Solution SBU」「Asia Pacific SBU」と5つのユニットに分割。パーソルイノベーションが中心核を務める「Solution SBU」では、新規事業のインキュベーターの役割を担っている。
※所属部署・役職は2022年10月時点のものです。
「新規事業」では言い表せない存在価値
ーーまずは、Solution SBUの提供価値を策定した背景から教えてください!
山田:Solution SBUでは、設立時から「最先端をサービス化し、ひとの可能性を拡げ、“はたらいて、笑おう。”を実現する」という提供価値を掲げてきました。これを、いまのSolution SBUに合わせたものに変更しよう、という話でしたよね。
長井:そうですね。以前の提供価値では自分たちのことを適切に表現できていないと感じていました。
Solution SBUには「テンプスタッフ」や「doda(デューダ)」のような、代名詞になるような主要なサービスが立っているわけではありません。様々な規模やフェーズの事業が集まり、それぞれが社会課題に向き合い、“はたらいて、笑おう。”を実現しようとしている集合体です。
例えるならば「劇場」ですね。社員それぞれが事業ビジョンの達成に向けて個性を発揮し、パフォーマンスする「場」がSolution SBUなのです。
また、そのような場としての特性だけでなく、Solution SBUが担う役割や使命についても明文化して発信できていないという課題がありました。
そこで、Solution SBUが持つ特性「各事業が独自にミッションを持ち、“はたらいて、笑おう。”の実現を目指していること」と、Solution SBUが担う使命「パーソルグループの未踏領域にチャレンジすること」を盛り込んだ提供価値の設定に踏み切りました。
そうして定めたのが「新手法、新領域で、未来をぬりかえる。」です。
ーー率直な疑問なのですが、なぜシンプルに「”新規事業”で未来をぬりかえる」にしなかったのでしょう?
長井:新規事業自体は、他のSBUでも展開していますよね。にもかかわらず、Solution SBUが他のSBUと切り離されて存在しているのは、他ではできない挑戦をする場になっているから。
他のSBUだと「今はやめておこう」「既存事業に影響が出る」と思われてしまうものも、Solution SBUならではの視点で実行理由を見極め新規事業立ち上げに導いています。
それは、全ての人に“はたらいて、笑おう。”を届けるために、まだ見ぬ世界、まだ知らぬ課題、言い換えれば「新たな領域」に踏み出すことが我々にとって必須事項だから。
強くて大きい事業であればあるほど、その強さゆえに、提供価値や範囲を変えにくい負の側面も持ち合わせています。ですから既存領域においても、仕組みや発想の転換で、新たな価値を生み出すこともまだまだ可能だと考えています。
この両輪で価値提供することこそがSolution SBUのミッションですし、こうした存在理由に込められた想いは「新規事業」という言葉では表現しきれません。なので「新手法、新領域」と表現しました。
提供価値の実現のために据えた3つのバリュー
ーー次に、どのようにバリューを策定していったのか教えてください!
山田:まず僕と長井さんで役員陣にインタビューし、「Solution SBUとしてこだわりたいこと」をヒアリングしました。その内容をまとめて、経営会議で議論を始めたのです。
けれど実は、今のバリューは原案時点ではありませんでした。
ーーではどのような経緯で、今のバリューに決まったのでしょうか?
長井:最初こそ原案をもとに話し合っていたのですが、納得感はあるけれどバリューとして抽出するには新鮮味がないな、と思ってしまって。教科書を読んでいる感覚というか。
そこで思いきって全ての原案を見送り、これまでの事業開発で感じてきたリアルな課題や想いを元に議論することにしました。
そうしたら、「速さ」「考え抜く」「異常」という3つの方向性が見えてきました。
「速さ」と「考え抜く」はトレードオフの関係で、一般的に両立させるのは難しいとされています。これらをバリューの言葉として表現するにあたって意見が分かれました。
山田:この2つを両立させることこそが“異常”なんだという「両立構造案」vs“異常”は独立したバリューとしてしっかり想いを伝えたいという「独立構造案」の形式でしたね。
結果、「異常」には、「速さ」と「考え抜く」の両立以上に伝えたい想いがあることから、独立構造案が採用されました。
ーー改めて、今回定めたバリューについて詳しく教えてください!
長井:バリューとは、提供価値の実現のために据えるものです。「新手法、新領域で、未来をぬりかえる。」ために、我々は何にこだわらなければならないのか。「速さ」と「考え抜く」ことだけでは、未来はぬりかえられません。
世の中の常識や当たり前を理解し、異議を唱え、突破口を見つけ、誰も考えつかなかった、やろうとしなかったことをやってのける。
「一般的に」とか「普通は」という言葉の後には、通常妥協案が続くことが多いですが、それでは新しい価値や新しいシステムにはなりえないと考えます。そのような普通ではない、すなわち「異常」が最も欠かせないので、こうした想いを「ふつうを疑う」に込めました。
長井:2つめの「速さを武器に」については、一見シンプルですが非常に難易度が高い表現だと考えています。その速さが果たして本当に「武器」になっているのかが重要です。「ただ速いだけ」は意味がありません。
往々にして新規事業やスタートアップは速さが重視される傾向にありますが、物事には“適正な速さ”が存在すると考えています。じっくり慎重に進めるべきときは、それが“適正な速さ”なのです。
大事なのは、その「速さ」が何を生み出しているか、です。
長井:3つめは「それは最後の答えか」。少し独特な表現に感じるかもしれませんが、英訳「Dive Deep.(深く潜れ)」とセットで理解すると、より本来の意味を味わえると思います。
安易な答えに飛びつくのではなく、市場や顧客のニーズを深く追求し、考え抜いて新たな答えを探求する姿勢を大事にしてほしいという想いを込めました。
バリューに共感し、自分の意見を発信できる人とはたらきたい
ーー今回定めた提供価値とバリューを、どのように社内に浸透させていくのですか?
山田:浸透施策については「理解→共感→体現」のフェーズに分けて施策を企てている最中です。バリューを体現するために、社員へインタビューするような王道の企画だけでなく、バリューをグラフィックデザインに落とし込んでコミュニケーションをつくりだす施策なども準備しています。
また今年度5月下旬には、この新しいバリューを審査基準にしたアワードの募集があり、数多くの応募がありました。他にも色々な施策を考えているので、これから仲間になる方は楽しみにしていてください!
ーー長井さんは、これからどんな方にパーソルイノベーションの仲間になってほしいと考えますか?
長井:バリューで我々の想いを言語化したことで、組織が何を大事にしているかが分かりやすくなったと思います。同じような価値観を大事にしている方に仲間になっていただけると嬉しいです。
「はたらく」にまつわる未来は大きく変わっていくはずですし、変わらないといけないところがたくさん存在します。
例えば、少子高齢化に伴う労働人口の減少や省人化とそこから生まれる人材資本の再配置、個人の価値観変容、社会・技術進展(インターネット、シェアリングエコノミー、信用インフラの多層化等)により、企業と個人の関係は大きく変化するでしょう。
デジタルの発展と進展により、省人化や人との切り分けも進み、可視化と細分化の実現レベルが一気に高まることで、新しいつながり方や最適なマッチングの可能性も広がります。
他方で人材サービスの基本形は、正規・非正規、年収に代表するこれまでの属性を基本に展開しています。変わらない人材サービスは、同じ尺度を持ち続けることで負の影響が起こる。
これらを前提に、新しい領域、そして既存の領域だったとしてもビジネスチャンスは大きく広がっていると考えます。
だからこそ、「はたらく」の周辺にある「当たり前」とされていることに対して疑問を持ち、それらに対して異見を唱えながら行動できる方はすごく強いと思うんですよね。
新しい価値や事業を作るとき、大事にしている前提に「意見のダイバーシティ」という考え方があります。
「みんなはAと言うけれど、自分はBだと思う。なぜなら●●だから」と、自身の意見や考え方を持っている人は何を考えているのかが分かる。だからこそ、その意見を戦わせ、今までの普通をこれからの普通に変えていけるわけです。これはバリューの1つにもなっています。
Solution SBUでは意見を言える風土や文化を大事にしています。「自分はどう思うか、どうしたいか」を常に問いかけ、意見を発信していきたい方は、ぜひ私たちの仲間になっていただきたいですね。
ーー意見を受け止める環境がある、ということですね!
長井:そうですね。冒頭でSolution SBUを「劇場」に例えましたが、その中で言うと代表の私は支配人。歌や踊り、あらゆるパフォーマンスを演出する劇団員(ここでは社員)が存分に力を発揮できるよう、障壁になるものを全て排除するのが私の役割です。
これからも一切の妥協を許さず、最高の「場」を用意することをお約束します。
もちろん「場」があるだけでは価値は生まれません。Solution SBUという「劇場」に立つメンバーは皆、一人ひとりがリーダー。各々の想いや熱量があって初めて価値が生まれ、未来をぬりかえて「はたらいて、笑おう。」を実現できるのです。
同じリーダーとして、共に誰もが「はたらいて、笑おう。」を実現できる未来を作りましょう!
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