キーワードは「ワクワクすること」。パーソルの次世代事業を育てる研修とは【第1回D-CAMPINGレポート】
「研修で得た知見を現在の職場のメンバーに共有したい」「新しい意見や価値観で視野が広がった」など、熱量の高いコメントが続出する研修に、あなたは出会ったことがありますか?
こんにちは!パーソルイノベーション インキュベーション推進部 グロース支援 人事・採用室の小林 日奈子です!
新規事業を次々と展開するパーソルイノベーションでは、2022年5月から7月に第1回D-CAMPINGを開催しました。D-CAMPINGは、新規事業立案プログラム「Drit(ドリット)」から派生した研修プログラムです。
企画・運営した平井 裕介(ひらい ゆうすけ)さんと佐藤 宣幸(さとう のりゆき)さんに、第1回D-CAMPINGを振り返ってもらいました。
写真左から、平井、佐藤
※所属部署・役職は2022年8月時点のものです。
新規事業が生まれる土壌を作るために
ーーまずD-CAMPINGが誕生した背景を教えてください!
平井:きっかけはDritの見直しでした。詳しくは前回のインタビューでお話したので省略しますが、これまでのDritが合わせて実施していた事業開発と研修を切り分け、研修に特化したのがD-CAMPINGです。
新Dritは事業開発に注力するプログラムであり、アイデアを磨き事業化することを目的にしています。つまりすでに苗はあって、あとは起案者と運営側が一緒に育てて、収穫していく状態です。
しかしその苗を成長させる土壌がないと、そのうち苗がなくなってしまいます。アイデア出しや仲間作りの方法を学ぶ場(土壌)として、D-CAMPINGは生まれました。
今までのDritに対して「アイデアがないから、仲間がいないから参加できない」「プログラムがハードそうで、軽い気持ちでは参加しづらい」などの声があったことを参考に、誰でも参加しやすい構成にしています。
カジュアルなプログラムの中で、灯りをみつけてほしい
ーーD-CAMPINGとは、どのようなプログラムなのでしょうか?
佐藤:新規事業の流れを体験して能力開発につなげる研修です。単なる学びの機会にするのではなく、ワクワクすることを大事にしたいと考えています。
キャッチコピーは「夢中になれる、灯りをみつけよう」。
Dritは良くも悪くもかっちりしていて、堅い部分があるんですよね。メインカラーもグレーで、事務局のメンバーの奥さんには「地味な色だね、堅い」と言われました(笑)。
そのイメージをブレイクして、カジュアルに体験したことを、普段の業務やこれからの新規事業開発に楽しんで活用してほしいと考えています。
D-CAMPING運営事務局の僕たちは「D-CAMPER」と名乗っています。キャンプ場で先輩キャンパーが、便利な道具や火おこしの仕方をフランクに教えていくようなイメージでプログラムを構成しました。
ーー本当に誰でも気軽に参加しやすそうですね!
佐藤:そう思ってもらえたら嬉しいです。
表面はカジュアルな一方で、内容は結構骨太です。顧客との対話の仕方や課題の発見方法、そこを起点にしたサービスの作り方が分かるよう、課題検証に特化したコンテンツを組んでいるので、参加するだけでこれらのスキルが身につくと思いますよ。
平井:D-CAMPINGはDritに落選した方の学習機会の提供という側面もあります。
顧客の声をちゃんと聞けているか、顧客の課題を明確に把握できているかを突き詰め、事業アイデアに落とし込む。ブラッシュアップして次のDritにつなげる、という流れを作れたら良いなとも思っています。
コミュニケーションの化学反応が生まれていた
ーー2022年のGW明けから第1回D-CAMPINGを実施したそうですね。具体的なプログラム内容を教えてください。
佐藤:はい、約40名が参加し、7月まで6回のセッションを実施しました。
初回は1人3つ程度、事業のアイデア出しをしてもらいます。2回目は世代や所属、職能などが被らないように4人1組の10チームに分かれ、4人×3=12個のアイデアから、今回チームが取り組むアイデアを1つに絞ってもらいました。
3・4回目では顧客からヒアリングをして事業アイデアを調整。5回目に事業案をみんなの前で発表します。6回目で一連のプロセスを振り返りつつ、自身の内省を深めて今後のアクションを考えてもらいました。
目的を持って参加しているせいか、メンバーの自己開示のスピードが速く、全回通してディスカッションが活発でしたね。
平井:確かに。コミュニケーションツールでのやり取りがすごかったなぁ。一つトピックが上がると、みんなが一気に喋り出すんです。2〜3回「このチーム組成は順調です」という通知が届きました。
特に印象的だったのは「きゅうり」かな。
佐藤:僕も「きゅうり」は忘れられないですね(笑)。ある参加者の方が「趣味はきゅうりを育てること。今年はイマイチだったので、次はさつまいもに挑戦しようと思う」と自己紹介しました。
それ以降、彼が発言するたびに、きゅうりのスタンプがつくようになって。所属するチーム名も「キューカンバー」になっていました。印象付けるのがお上手だなぁと。
平井:研修ルームとして使っていたゲームのような世界観でバーチャルオフィス空間を体験できるサービスツールは、キャラクターが自分の代わりに動いてくれます。顔が見えない気安さからか、ここでもコミュニケーションの量が膨大でした。
ーー楽しんで研修をしていた様子が伝わってきました。ところで第1回の参加者は、どんな方たちだったのですか?
佐藤:以下の3つの属性に分けられると思います。
起案者として能力を開発したい→3割
事業オーナーではなくサポートメンバーとして新規事業に取り組みたい→4.5割
自己能力を開発したい→2.5割
上記のうち2番と3番は、これまでのDritでは汲み取れなかった層です。特に3番の中にはDrit応募を見据えていない方もいました。時期的に異動やマネジャー昇進などの転機があった方から、今一度基本に立ち返るニーズがあったようです。
参加者の年齢層は幅広く、20代前半〜40代半ばまで。普段接する機会がない方同士の融合により、面白い切り口やコミュニケーションが生まれていたのは非常に良かったですね。
心に灯りをともす人を増やしていきたい
ーー初めてD-CAMPINGを開催してみた、率直な感想を聞かせてください。
平井:「夢中になれる、灯りをみつけよう」は少なからず実現できたと思っています。
参加者がそれぞれ抱いていた思惑に応えられるソリューションになったようで、参加者の満足度も非常に高いものでした。
佐藤:当初の想定どおり、ここで仲間をみつけられた方がいたのは良かったですね。これからDritに進みたい方にとっては良いアドバンテージになったのではないでしょうか。
ーー満足度や実践力が高いプログラムになったのですね!改めて今、D-CAMPINGがどんな存在になったら良いとお考えですか?
佐藤:今回、モチベーションの源泉に火が付いた方が結構いたので、これからもそういう方を増やしていきたいと思いました。
「灯りをみつけられる方」を一人でも増やすという意味では、D-CAMPINGは僕たちが提供しなくても良いと考えています。
参加した方が次のD-CAMPERになって、彼らなりのD-CAMPINGを開催して輪を広げてもらえたら嬉しい。僕たちが介在しなくてもD-CAMPINGが開催されるシステムを整えていきたいですね。
今のプログラムの軸になっている「顧客との向き合い方」は廃れるものではないので、それをちょっとワクワクするプログラムに落とし込めば、どんどん広げていける可能性はあると思っています。
ーーなんだか壮大な計画になりそうですね!
平井:想いは壮大ですが、根幹にある「DritやD-CAMPINGで作りたいのは、パーソルの次世代事業」というのは変わりません。
D-CAMPINGは今のところ完全に社内向けのコンテンツです。まだ始めたばかりなのでユーザー検証という意味合いもありますが、まずは5万人いるパーソルグループの人材を育成していきたいという気持ちで運営しています。
私たちは社員が挑戦し続ける場を作りたいし、それが一人ひとりのキャリアの可能性を広げると信じているのです。その先で、日本中に新規事業の種を植えられるようにしていきたいと考えています。
想いを胸に突き進み、挑戦したい人集まれ!
ーーDritやD-CAMPINGを通して新規事業を立ち上げているパーソルイノベーションですが、これからどんな方に仲間になってもらいたいですか?
佐藤:相手の立場や、相手が持つ情報を汲み取れる人が良いのではないでしょうか。
新規事業は社内にとっても新しい存在です。僕たちはそれがどういうサービスで、今やるべきことは何か、相手目線で考えて対応することが求められます。
ミッションは、新規事業を少し未来の世の中に受け入れられる形で提供すること。そのために、今どういうものが受け入れられているのか。自分の中でアンテナをいつも高めておける方が仲間になってくれたら嬉しいですね。
平井:佐藤さんに同意なのですが、その前提として、単純に「挑戦したい人、集まれ!」とも思っています。
新規事業は、良くも悪くも自由で不安定なものです。何かに挑戦したいという軸がないと、足元がぐらついてしまいます。
漠然としていても良いので、軸を持って一歩踏み出したい方はぜひ仲間になってください!
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