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素の自分で働けてますか?吹っ切ることでやりがいと成果を獲得できた同僚のお話し

こんにちは!
パーソルイノベーションでセールスマーケを担当している影山です。

中々、コロナの拡大に歯止めが効かない状況が続いていますね。
実は、先月まだ今ほど感染者が多くないタイミングを見計らって、念願のGoToイートを使ってきました!

美味しいものを食べたい(いつもより高いところに行きたい!)というのはもちろん、せっかくだから中身のある話など新しい情報を得る機会にしたいなと思っていたところ・・

先月アップした↓この記事、覚えていますか?

実績も成果もみません。「良い人」であることだけを評価する制度があっても悪くないだろう。

研修メガネさんがこの人事制度を作るきっかけの一つにもなったのが、パーソルチャレンジに所属する月花麻紀子さん。
※「月花」という非常に珍しい苗字ですが、芸名でも宝塚歌劇団でもなくパーソルチャレンジの社員でございますw

もともとは十数年、福祉業界でキャリアを積んでいたのですが、数年前に当グループに転職されてきたとのこと。私も中途組なので、お話を聞いていると共感できるところも多々ありましたので、ご紹介させていただきます!
(少々、読書感想文のようなテイストで長めですがご参照くださいませ)

実は・・・履歴書に書けない職務経歴があるのです。

ーまずは、自己紹介兼ねて経歴から教えてください!

月花さん 実は私履歴書に書けない経歴があるのです・・・
ということで、月花さんの経歴を簡単にご紹介。

パーソルチャレンジに2018年中途入社
CAからパーソルでのキャリアをスタート
現在はdodaチャレンジのカスタマーサービス部隊に所属
登録直後のお客様にアポイント(面談)打診を行うことがメイン業務

(影山メモ:セールス観点でいうとインサイドセールスと類似ポジションらしい!)

パーソル入社以前は・・・
音楽療法(リトミック)をやりたくて福祉業界を選択、高齢者介護業界から社会人キャリアをスタート。
その後、介護のお仕事を派遣で行いながら整体師となり自宅で開業。
※履歴書に書けない経歴とは「自宅での開業」のことでしたのでご安心を。
その後、30歳を境目に多忙のあまり疲労も蓄積・・・これからのキャリアを考えたときに、正社員として一般企業で働くのもありなんじゃないかと思い転職活動をスタートし、縁あってパーソルチャレンジに入社したとのことです。
経歴をみると、働き方は違うものの「福祉」の文脈はブレずに仕事を選択してきたご様子。

個人的には福祉業界に携わったことがないのですが、「難しい」というイメージ・・・

ー福祉って難しい業界のイメージがあるんですが、ずっと継続して同じ領域に携われていてどうですか?

月花さん 正直なところ、キレイごとだけでは出来ない、本心で助けるってなんだろと思ってましたし、 本心だけでやろうとすると続けることが難しいことも多くギャップを感じていました・・・ 
だからこそ、ビジネス的な要素が強い今の業務はすごくやりがいを感じています。福祉業界にいた経験も生かせることができているので、やりがいを感じています!
最近だとLGBTの応援プロジェクトも始めたんです!

と言いながら、自前で作成したレインボーカラーのステッカーをいただきました!

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ちなみにLGBTの象徴であるレインボーカラーの意味についてはこちら
引用元:自分らしく生きるプロジェクト
LGBTの象徴「レインボーフラッグ」の意味とは?色分けされた6色の理由

という感じで、業務はもちろん諸活動にも精力的な面が見えている一方で、疑問が出てきました。
「あれ?研修メガネさんの新しい人事制度を作るモデルになった方じゃなかったけ?」

そこで思い切って疑問をぶつけてみました。

入社当初は素を隠し、周りの様子を見て、何重にも猫を被っていたんです。

ーなんだか、何に対しても前向きに推進するように見えたのですが、もともとそういう人格だったんですか?

月花さん そうですね。もともとは整体で開業していた経緯もありますし、自分で何かを動かすのは苦手ではなく、進める側のタイプだと思いますでも、パーソルチャレンジに入社した当初は、素を隠し、周りの様子を伺っていました。なので、実はレインボーステッカーも独自に作成したんですけど、積極的に出して良いものなのかわからなくて・・・恐る恐る、小出しに配布していました。

えぇ!?
前段のお話を聞く限り、そんなことを感じる部分もなく、何なら良い意味でちゃんと自分の意見を周りに伝えながらけん引していくタイプに見えていたのですが、、、
「おお、そうか、これだったのか」と、先程の疑問が解消!

ーちなみに何で何重にも猫被ってたのですか?

月花さん なんだか、入社して日も浅く結果も出してないのに、前に出て意見を言ったり、推進するのって違うなって思っちゃってたんです。やりたいこととか「こうしたい」という意思はあったけど、結果出してない人が言っても説得力ないんじゃないかって。。。

なるほど、私も中途入社(というか転職数回しております)なので、凄く共感しました。
会社という組織の中に一人で突然飛び込んで、即戦力だから頑張らなきゃ!と意思はあるけど、会社的には超初心者。
 任される業務的にはベテランで知識豊富だったとしても、その会社のお作法は知らないし、何かあったときに後押ししてくれる、頼れる人が誰かもわからない状態で、ゴリゴリ素を出すのは結構ハードル高いんですよね
そう考えると、まずは、文化に慣れるために様子を見ちゃうのは当たり前・・・ と思いきや、

研修メガネ それはだね、「アンコンシャス・バイアス」というのがかかっているんだよ。つまり、誰もそんなことは言ってないし、思ってもいない、そんな環境ではないのに、自分でそう思ってしまって可能性を消してしまっているケースだよ。中途入社者では結構多いと思うよ。だから、実績も評価もみない、良い人だけを評価する人事制度を作ろうとなったんだよ。
※アンコンシャス・バイアスについては自分で調べてくださいとのこと。笑

引用元:アンコンシャスバイアス研究所
アンコンシャス・バイアスとは

おおーなるほど!やっと繋がってきたぞ!!
(研修メガネさんは合間で補足情報くれてましたが記事から割愛しております)

心に無理が生じる→体調崩す→求職はしたくない一心で頑張り続けた結果・・・

月花さん いろんなモヤモヤを抱えながら過ごしていたら、会社に行けなくなっちゃったんです。やはり、業務に対して成果が出せてない負い目がずっとあって、本当は言いたいけど言えない、周りに合わせることを優先にし、自分らしく仕事ができていなかったことが要因ですね。いろんなことを経験してきたことにより、TPOに合わせることが自然に身についていたことで、本当の自分ではない役割を演じたりと「猫を被る」ことが当たり前になっていました。
気持ちはあるのに追いつかない、福祉という独特な領域を経験したことで得ている知識もあるからこそ「人」に対して入り込んでしまう、様々な背景が理解できるからこそ考えてしまったんですよね・・・

研修メガネ それはさ、月花さんが「プロ」だからなんだよね素人にはわからない、知らない世界まで知ってるからこそ起きてしまったギャップなんだと思うよ。

そういうことだったのか・・・それだけ真面目であり、仕事に対して真摯に向き合っている証拠でもあるなと、改めて月花さんの人柄の良さを再認識。
ちなみに無理している自覚は早いうちからあったとのこと。

ー体調崩してからは休職されてたんですか?

月花さん 休職はしませんでした!!ぜーったいに休職だけはしたくなかったんです。これは私の意地でもありますけどね。笑 正直、自分の話をすると涙がとまらなくなったりしてたんですが、妙に冷静で客観的に自分をみてる状態でした。自分でもダメだなと思って、とりあえず病院に自らの意思で行って、薬を処方してもらいましたね。

ーなるほど、それからは通常通りの業務を続けたんですか?

月花さん 産業医から部署異動を進められたんです。 もとの業務は好きだったし、やり続けたかったい気持ちが凄く強かったので、異動の話をされたときは、悔しさ150%!!という感じで。笑 でも、そこで「好きだけじゃ仕事はできない」ってわかったんですよね。

ガムシャラにやりたいようにやってみるということ

ーそうなんですね。部署異動してからは、福祉とビジネスのギャップやモヤモヤみたいなものは解消されたんですか?

月花さん 割り切るしかないなと思ったのが一番ですね。とにかくガムシャラに自分がやりたいようにやってみようと。そうしたら気持ちが吹っ切れたんです。さらに異動先で業務が変わったことで、物事を俯瞰してみれるようになり、業務上での色んな可能性を考えられるようになったのは大きかったですね。
今は、ものすごく楽しんで物事をコントロールできるようになり、やりがいを感じられています!

私は、月花さんが歩んできた経歴とは全く異なる世界で進んできたので、正直「共感」というのは難しかったけれど、知らない世界だからこそ興味深いな、ということを改めて感じました。人それぞれが経験したことを聞くことで、新しい世界を知ることができる、知っていることによって、同じような経験をしている人がもしいたら、共感したり、同じような経験をしている月花さんを繋ぐことはできるなと。

でも、不完全燃焼では終わらせたくない!

ー先程のお話で「気持ちが吹っ切れた」と仰ってましたが何かきっかけはあったんですか?

月花さん きっかけは「やめてもいいな」と思ってたことですね。ただ、このままの状態(やり切ったと思えない)で、不完全燃焼で終わらせたくないなと。わたし、めちゃくちゃ負けず嫌いなんで。
部署異動したあとは、自分の経歴をバランスよく活用して業務にあたれるようになったことで成果が出てきました。
意地でやった結果、成果がついてきたことで、自身が持てて、素の状態で仕事ができるようになったのは良かったし、異動先の業務が自分に合ってましたね。
自分の経歴の強みを生かせるポジションだったということです。

お客様のことを考えすぎて上手くいかなかった前部署での経験が、異動したことでプラスに働いたと。冒頭でのお話で出てきたやりがいはここからきていたんだと、すべてに納得。

だからこそ、LGBTの応援プロジェクトも全力で入り込めているとのこと。

ちなみに前向きに今、取り組めているのは、同僚に「猫被りをはいでくれる人」がいたことだと。そして、その同僚の方がセクシャルマイノリティーだったことがLGBTプロジェクトに参加したきっかけだったと。
その方は、的確にアドバイスをくれるのはもちろん、対等にお話ができる、いつも自分を見てくれている、本音で会話ができる人の存在は大きかった。とも言ってました。

どれだけ自分を理解してくれる人がいるのか、一人でも味方になってくれる人がいるかいないか、仕事はもちろん、日々日常でも、人間が生きていく上で大事なこと。

今年は特に人と会う機会が制限され、オンラインが主流の風潮はあるからこそ、リアルコミュニケーションの価値が改めて感じられる一夜でございました。

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