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2021年度下期キックオフ開催。新バリューの発表で、Solution SBUの視点を一つに

2021年11月17日、パーソルイノベーションが所属するSolution SBUで半期に一度のキックオフが開催されました。そこで発表されたのはSolution SBUの新しいバリュー。いくつもの事業の集合体である私たちが同じ方向に進むため、北極星として定めたものです。

こんにちは!パーソルイノベーションHRマネジメント部タレントブランディング室の小林日奈子です。今回は、バリューを定めた背景やキックオフ開催までの裏側を、キックオフプロジェクトメンバーに聞いてみました。

SBU、Solution SBUとは

バリューの話をメンバーに聞く前に、冒頭で登場した「Solution SBU」について私、小林からお話ししようと思います。

パーソルグループでは、2020年4月からSBU(Strategic Business Unit)体制を導入しています。各ユニットに意思決定を委ねることで経営判断のスピードを加速させ、事業価値の最大化を目指しました。
統合報告書2021より以下抜粋。

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5つのSBUの中で、Solution SBUの役割は新規事業のインキュベーター。パーソルイノベーションが中心核を務め、パーソルグループの事業の枠組みにとらわれず、新規事業創出をミッションに事業を展開しています。

良い仕事、良い人材って何だっけ?

ーーここからは、キックオフプロジェクトメンバーの方にお話をお伺いできればと思います。今回、初めてSolution SBUのバリューが発表されました。バリューを定めることになった背景を教えてください。

ことの発端は、2021年7月に開催された「PERSOL Group Award」でのSBU内選考でした。Solution SBUの役員が審査メンバーとなって選考を行なったのですが、その際「Solution SBUにとって良い仕事とは何だろう」「評価すべきはどんな人だろう」という、審査における根本部分で議論が起こりました。

もちろん、審査メンバーそれぞれの中では「こういうことだろう」という考えがあったのですが、それがしっかりと言語化され、全員にとっての共通認識となるまでには至っていなかったんです。

何より、応募する側の社員においても、それに対する共通認識が共有されていなかったがゆえに、「良い仕事」「良い人材」を自分なりに解釈するしかなかったという印象です。多くの社員から様々な解釈による応募があり、議論に時間を要する結果となりました。

今後、事業や社員がさらに増えていく中、より強固な組織づくりのためには、アワード内で議論となった「Solution SBUにとって良い仕事とは何か」「良い人材とは何か」という点に留まらず、「そもそもSolution SBUとは何を使命とした組織なのか」という根底部分の共通認識についても言語化し、経営と現場が一体となって体現していく必要があります。

そのような経緯から、SBU組成から1年半が経った昨年9月より、Solution SBUの存在意義を改めて考えるプロジェクトをスタートさせ、最終的にそれを「提供価値」や「バリュー」として言語化しました。

想いを言語化して辿り着いた答え

ーーどのようにプロジェクトはスタートしたのでしょうか?

Solution SBUの存在意義を考えるにあたって、唯一揺るぎないことがありました。それは、私たちSolution SBUは、パーソルがいまだ踏み込んだことのない領域へのチャレンジを使命としている点です。

いわゆる「新規事業」とも表現されますが、このようなチャレンジにおいては、従来の既存事業とは峻別された論理による事業運営が求められます。

では、一体どのような思考や行動が求められるのか。中でも、Solution SBUとして特にこだわりたいことは何か。これらを言語化するために、役員一人ひとりにインタビューすることから始めました。

とはいえ、役員と一言にまとめても、それぞれが異なる領域で事業を推進する立場であるため、Solution SBUに対する想いや考えが発散しすぎてしまう懸念を当初は持っていました。

ですが、いざインタビューを終えてみると、役員たちから出てきた言葉は不思議と同じ方向を向いていました。その後の議論もスムーズに進み、3つの方向性に着地。それを「バリュー」として言語化することとなりました。

ーー特に苦労なく進んだことには驚きです。

いえ、それが…。その後の言語化に関しては、最も骨の折れるプロセスとなりました。

言いたいことは決まった。あとはどう言うか。コピーライティングであり、いわゆるクリエイティブに関わる領域です。

今回は外部のコピーライターにも協力いただきながら進めましたが、コピー案に対してはロジックだけで良し悪しを判断できません。議論を重ねるごとに、行き詰まっていくばかりでした。

――最後はどのような意思決定だったのでしょうか?

バリューがどれだけ浸透するかは、どれだけ経営者がそれを口にしたかに比例すると言われています。そこで最終的には、Solution SBUのトップである、パーソルイノベーション代表の長井さんが最も共感し、最も口にしたくなるものはどれかという視点で選びました。

表現の巧さやかっこよさのような「言葉そのものの良さ」ではなく、「言葉を発する者から見た良さ」を大切にしています。

共感と学びを得たキックオフ

キックオフ

ーー新しいバリューは「キックオフ」で発表されましたが、キックオフはどのような場なのでしょうか?

Solution SBUのキックオフは、役職や雇用形態に関係なく誰でも参加が可能です。

また、一分一秒も無駄にはできない新規事業によって構成される組織であるがゆえ、開催ありきではなく、都度開催目的を精査しています。まあ、ここまでは半期に一度必ず開催をしているので、開催ありきには見えますが…(笑)。

開催にあたっては、各事業に携わる多種多様なメンバーが一同に集いますので、極力、互いに取り組んでいることを知る機会にもなるよう工夫をしています。

前回は、Solution SBUのトップが交代するタイミングでの開催でした。新たにSBU長として着任する長井さんから、Solution SBUで描く未来の構想についてお話しがあり、また各事業の代表らからも直近の事業状況に加え、ミッションや今後の展望を発表したのです。

そして今回は、バリューの策定が完了するタイミングで開催することとし、10月頃より準備に取り掛かりました。

ーーキックオフへの反応はどうでしたか?

開催後のアンケートでは非常に好評でした。バリューの発表だけではなく、外部ゲストを招き、新規事業の意義や求められる思考や行動を体系的にまとめてご講演いただいたのですが、その感触が非常に良かったです。

日頃から事業に邁進する社員にとっては、ふと立ち止まってインプットする時間をつくることは難しいこともあるでしょう。なので、今回の講演内容は多くの社員にとって、自らを振り返る貴重な機会となったようでした。

自分たちの存在意義が伝わるような発信を

長井さん

ーー今後、どのようにバリューを浸透させていく予定ですか?

繰り返しになりますが、Solution SBUでは多種多様な事業が共存しており、それぞれに独自の価値観やカルチャーが醸成されています。そのため、新たなバリューを無理に振りかざすのではなく、時間をかけてその大切さに気付いてもらえるよう丁寧に浸透させていきたいと考えています。

バリューが事業の価値を高めるためにやるべきことは何か。それを精査しながら施策を検討していきます。

ーーキックオフプロジェクトメンバーの方々、ありがとうございました!

編集後記

人事部としては、新しいバリューが決まった今、このバリューを採用候補者にきちんと伝えていければと思っています。なので今回のような記事を今後も発信していきたいですね。

バリューの中身やバリュー策定の裏話については、別の記事でご紹介します!ぜひそちらも読んでいただけますと嬉しいです。

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